会長挨拶

会長:岩切 勝彦

第66回日本平滑筋学会総会
会長 岩切 勝彦
日本医科大学 消化器内科学 主任教授

このたび第66回日本平滑筋学会総会を2024 年(令和6年)8月2日~3日の2日間 にわたり日本医科大学 橘桜ホール(文京区千駄木)にて開催する運びとなりました。

歴史と伝統のある本学会の会長を務めさせていただきますことを大変光栄に存じますとともに、責任の重さに身の引き締まる思いであります。日本医科大学といたしましては初の本学会総会の開催となります。

日本平滑筋学会は、日本医学会に所属する設立 66 年の歴史を持つ伝統ある学会です。主に医学、薬学、獣医学、農学、理学などの大学ならびに病院や研究施設に籍を置く研究者が会員であり、基礎医学研究者と臨床医が一堂に会する学会です。平滑筋は内臓を構成する筋肉細胞であることから、本学会には消化器系、循環器系、泌尿生殖器系など広範な領域の研究者が一堂に会して意見を自由に交換することが本学会の大きな特徴となっています。基礎系、臨床系の会長が交互に努め、今回の会長は消化器内科の私が務めさせていただきます。

本学会の学会テーマは「平滑筋研究を基盤とした、新たな展開」と致しました。 近年、本学会での臨床系の発表は少なくなってきているのが現状です。臨床系では平滑筋自体へのアプローチは難しいのですが、平滑筋からなる臓器研究とすると食道、胃、小腸、大腸が含まれ、その中に消化管運動異常との関連が考えられるアカラシア等の食道運動異常症、GERD、FD、IBS、慢性便秘症等の多くの疾患が存在します。平滑筋の基礎研究とともに消化管運動異常症を十分に論議できる学会にしたいと考えます。

第66回の本会では、基礎と臨床から食道運動異常症、GERD、FD、IBS、慢性便秘症を検討する会長企画セッションを企画しました。また、「診断が困難であった消化管運動異常症(上部)」の症例検討セッションも企画し、会員の先生方と論議をしたいと思います。

多数の先生方のご参加をお待ちしております。何卒よろしくお願い申し上げます。