日本大腸検査学会の第41回総会を2023年11月17日（金）・18日（土）の2日間、ベルサール九段にて開催致します。

本学会は、大腸検査法研究会の業績を継承し大腸検査に関する基礎的事項を踏まえ臨床研究の促進発展を通じ社会貢献を行うことを目的に、工藤進英理事長、そして役員諸兄のご指導の下に鋭意準備を進めております。

大腸癌の罹患・死亡率は2000年頃まで増加の傾向でした。近年、大腸がん検診を含めた大腸内視鏡検査及び治療の成果で横ばいに転じていますが、発症原因が特定された胃癌のような顕著な死亡率低下には至っていません。大腸癌の死亡率減少のため胃癌と同様に原因解明が必須であり、大きな課題となっています。
大腸癌の解明を目指し『大腸検査-病変の本質に迫る」を今回のメインテーマとしました。

内視鏡検査を専門に取り組んでいる先生方やコメディカルの方々の為に、大腸表面型腫瘍（LST-G、LST-NG、陥凹型腫瘍）や大腸鋸歯状病変、炎症性腸疾患での潰瘍性大腸炎の重症化移行の見極め方や関連腫瘍（UCAN）など病変の大腸内視鏡での発見法や病態の解明などが議論できればと考えています。

研修医や看護師、内視鏡技師等のコメディカルの方々には、大腸検査に関わる新しい手法の紹介、大腸内視鏡の前処置法、大腸内視鏡検査に関わる多くの疑問点に対するQ&Aなど、幅広く学べるような検査・治療の技術習得に役立つセミナーを設けています。

また、本学会の特徴である大腸内視鏡挿入法のハンズオンセミナーでは、最新のコロンモデルを採用して、内視鏡挿入法から拡大観察法、内視鏡治療法など、初心者にも実践に役立つ技術を習得できる工夫を凝らした内容を企画しています。

さらに今回は、特別に内視鏡技師会からのサポートも得て、腹壁圧迫をはじめ、検査介助法などコメディカルの方々が学べるブースも用意しています。

今回の大腸検査学会も日本消化器内視鏡技師会更新ポイント対象学会です。
関東消化器内視鏡技師会の協力も得ており、魅力のある学会にしていきたいと考えています。

皆様の多数のご参加を心よりお待ちしております。