第41回日本思春期学会総会・学術集会(41st Annual Meeting of the Japanese Society of Adolescentology)

ご挨拶

会長

第41回日本思春期学会学術集会
会長 村井 文江
(常磐大学看護学部 教授)

本学術集会のテーマは、「思春期を支援するための科学的根拠をもとう」です。その意図は、対象を理解し、対象にとって最善となる支援方法を模索していくことにあります。

思春期は、子どもから大人への移行期として普遍ですが、思春期に顕在化する事象(課題や問題)は社会的状況の影響を強く受け変化します。結果、求められる支援や支援に必要な科学的根拠も時代とともに変わります。これらの変化を適切にとらえながら、今を生きている思春期の人たちを支援することが必要と考えます。

思春期における支援は、2つの“じりつ”:自律(autonomous)と自立(independence)に向けられています。“じりつ”の支援には、対象を主体とした方法が必要であり、対象を知る・理解する・わかることが大切です。思春期の支援者・研究者として、与える枠組みではなく、対象から浮き上がってくる枠組みで支援ができないか、そのようなことに思いを馳せながら学会を企画しました。そして、皆さまの研究成果や実践活動のご発表が、より豊かな学会へと導いてくれると考えます。学会が終わったとき、どんな風景が見えるか楽しみにしております。

新型コロナウイルス感染については、感染予防対策がとれるようになってきております。第41回学術集会は、適切な感染予防対策のもと、対面で学術集会を実施する計画です。

皆さまからの研究・実践に関する演題発表およびご参加を心よりお待ち申し上げております。