このたび、第43回日本思春期学会総会・学術集会を2024年8月24日(土)～25日(日)、神戸国際会議場（兵庫県神戸市中央区）にて開催させて頂くことになりました。

第43回学術集会のテーマは「思春期の人々の力を信じ、健康を支援する」といたしました。
　多様な価値観があふれ混沌とした現代社会では、生きづらさを感じるのは若者たちだけではありません。
さらに、若者という弱者の立場にいるがゆえに、主体的に生きることの困難は一層大きくなります。だからこそ、自分の人生は自分のもの、自分で主体的に創り上げていくもの。自分のからだやこころも自分のもの、自分で大事にしていくもの。だからどうしたいのか、自分で決めるもの。このような若者たちの人生や健康に対して、大人や専門家の役割は、若者のもつ力を信じ、支援することだと考えています。これまでは、学校生活においては、厳しすぎる校則が話題になっているように大人たちが決めたことに若者たちを従わせる仕組みや、健康の分野においては「してあげる」的な指導が横行していましたが、近年はこども家庭庁のキャチコピー「こども真ん中社会」やプレコンセプションケアに見られるように、若者たちが自分たちで決めることの機会の重要性が浸透してきたと思います。
　そこで本学会では、若者たちが直面している課題に対し、若者のもつ力を信じ、体や心、性の健康に対して支援することを中心に、思春期を学問として真剣に語り合いたいと思っております。

皆様からの多くの演題応募と多数のご参加を心よりお待ちしております。