日本臨床疫学会 第1回年次学術大会 - The Society for Clinical Epidemiology The 1st Annual Meeting

研究実践ワークショップ

参加登録について

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ワークショップ企画の紹介

  • 研究実践ワークショップ1 ※定員に達したため、申込を締め切りました。 9月30日(土)13:00〜14:45 第2会場(13階SPH講義室)
テーマ 臨床研究者のための生物統計学
企画責任者 田中 司朗 (京都大学)
概 要 臨床研究では、「勝ち負け」の判定が難しいことがある。たとえば、既存の治療よりも新しい治療のアウトカムが優れているという結果が得られたが、きわどく有意差がつかなかったりバイアスが生じていたりするような状況である。本ワークショップでは、そのような研究事例を複数用意し、講師は「勝ち(または負け)」を、参加者は「負け(または勝ち)」を主張する立場で討論を行う。討論の途中には、統計学的な論点や考え方について講師による解説がなされる。このワークショップを通じて、研究現場における方法論上の論点を明らかにし、論理的に議論を展開し、研究結果や限界を踏まえながら適切に解釈するというプロセスを、参加者は体験することになる。本ワークショップは参加型の形式で行われる。研究事例の紹介や解説のため、プロジェクターとコンピュータを使用するが、ハンズオンは行わない。
参加対象 臨床研究の初学者
学習達成目標 臨床研究の結果を、方法論の観点から論理的に議論し、適切に解釈するための考え方を習得する。
定 員 50人
  • 研究実践ワークショップ2 ※定員に達したため、申込を締め切りました。 9月30日(土)15:00〜16:45 第2会場(13階SPH講義室)
テーマ 今日から始めるデータベース研究:研究デザイン上の工夫と注意点
企画責任者 福間 真悟 (京都大学)
概 要 電カルデータ、レセプトデータ、健診データなど、既存の健康医療データを活用したデータベース研究が進んでいるが、研究デザイン、解析デザイン、結果の解釈などを適切に行わなければ、かえって医療現場にとって有害な情報となってしまう可能性がある。そのために、本ワークショップでは、参加型グループワークにより実際にアクセス可能なデータベースを利用した臨床研究の計画作成を実践し、研究デザイン上の工夫や注意点について学ぶ。
参加者は、実際にアクセスが可能なデータ(米国の入院・再入院・救急外来データ、日本の健保組合健診データ)を想定して、以下のワークシート(WS)に沿ってデータベース研究の研究計画作成を行う。各データベースの内容については、グループワーク用資料として、参加者に提供する。
  • WS1.リサーチ・クエスチョン(RQ)を明確にする
  • WS2.対象者、要因、アウトカムのデータ定義を行う
  • WS3.アウトプットを想定した解析計画を決める
  • WS4.利用するデータベースのRQ適合度を評価する
最後に、各グループの研究計画を発表し、参加者間、ファシリテーターとディスカッションを行う。優秀な研究計画を作成したグループについては、本ワークショップ終了後、ファシリテーター指導のもとに実際にデータベース研究の解析論文化を行い、翌年度の研究成果発表を目指す。
参加対象 初学者から中級者
学習達成目標 データベース研究の計画作成を実践し、研究デザイン上の工夫や注意点を学ぶ。
定 員 50人
  • 研究実践ワークショップ3 9月30日(土)17:00〜18:30 第2会場(13階SPH講義室)
テーマ 初めてでも安心!学会抄録ブラッシュアップ!!
–服薬アドヒアランスをアウトカムにした臨床研究デザインを考える–
企画責任者 柴垣 有吾 (聖マリアンナ医科大学)
概 要 「臨床研究では統計解析を勉強しなければならないので苦手」と思い込まれていませんか?データをとる前のデザインこそが重要です。このワークショップでは、日常臨床の疑問を「リサーチ・クエスチョン」の形式に構造化し、それをいかに科学的なデザインに組み込むかについて講義で学び、シナリオや抄録を題材としたグループ・ワークで理解を深めます。今回,『初めてでも安心!学会抄録ブラッシュアップ!!—服薬アドヒアランスをアウトカムにした臨床研究デザインを考えるー』と題し,薬剤師にとって切実な患者の服薬アドヒアランスに関する抄録事例を活用したエクササイズをグループワークで行います。「教材」抄録をもとにPECOを作成し,リサーチ・クエスチョンを構造化しながら、「教材」抄録の問題点や改善点を話し合います。さらに、改善点をふまえ新たなPECOを作り上げリサーチ・クエスチョンの構造化のプロセスを体験してもらいます。
症例報告・取り組み報告から一歩前に踏み出してみませんか?そのために必要な臨床研究のデザインに必要なリテラシーを学びましょう。
  • *参加者は30名程度を予定。グループワークは1グループ5人〜6人単位,発表会も実施。
  • *参加者に対しWEB動画形式の事前学習を実施。
参加対象 臨床研究について初学者〜中級者で,服薬アドヒアランスに興味がある薬剤師もしくは医師,看護師,その他のメディカルスタッフ
学習達成目標 学習者は,臨床研究デザインの肝である,リサーチ・クエスチョンを構造化することを理解する。
定 員 30人
  • 研究実践ワークショップ4 9月30日(土)17:00〜18:30 第3会場(13階第5セミナー室)
テーマ QOL評価の現状と費用効果分析への応用
企画責任者 五十嵐 中 (東京大学)
概 要 医療技術の価値をはかるものさし・アウトカム指標 (outcome measure) として、生命予後・生存年数だけでなく、生活の質 (quality of life: QOL)関連の指標が重要度を増している。とくに、最近急速に盛り上がってきたHTA (Health Technology Assessment), すなわち医療の効率性・費用対効果 (cost-effectiveness)評価の際には、QOL評価尺度の幅広い疾患領域の介入の価値を測定可能という特徴が十二分に活用されている。
本ワークショップでは、QOL評価のHTAへの応用に焦点をあてたうえで、評価法の基礎から分析への応用まで、演習形式を取り入れつつ概説したい。
参加対象 初学者〜中級者
学習達成目標 QOL評価のHTAへの応用について基礎を身につける。
定 員 50人
  • 研究実践ワークショップ5 ※定員に達したため、申込を締め切りました。 10月1日(日)9:00〜10:45 第2会場(13階SPH講義室)
テーマ QOLを活用した臨床研究を計画しよう
企画責任者 山本 洋介 (京都大学)
概 要
  • 【概要】 本ワークショップでは、今や全ての領域で重要視されている指標である、QOLをアウトカムに設定した臨床研究計画の方法を、グループワークとミニレクチャーで学びます。
  • 【対象】QOLに関心のある全ての職種の方(医療職・企業・行政の方を含む)
  • 【ミニレクチャー】 グループワークに先立ち、QOL尺度に関するミニレクチャーを行います。講義では、QOL尺度の結果の解釈(distribution-based・population-based・anchor-basedなど)に関しても焦点をあて概説します。
  • 【ワークショップの内容】 5〜6人程度のグループに基づきグループワークを行います。具体的には、準備されたシナリオに基づき討議の上、QOLをアウトカムに設定したPICO/PECOを作成します。その際には、
    1. ① どのようなQOL尺度を選択するか?
    2. ② QOL尺度から得られたスコアを、どのようにしてアウトカムへと落とし込むか?
    など、従来のワークショップでは十分に詰められることの少なかった観点をも踏まえて、リサーチ・クエスチョンを完成させます。なお、① のQOL尺度選定の際には、候補となるQOL尺度をファシリテータから例示し、その中からどの尺度が当該のリサーチ・クエスチョンに最適かについて討議します。② に関しては、設定した要因の有無から想定されるQOLスコアの差を想定し、さらには臨床的に意味の有る差(Minimally Clinically Important Difference; MCID)も考慮した議論を行います。最終的には、各グループにつき1つの、QOLをアウトカムとして用いた研究の構造化抄録にまとめ、発表していただきます。発表後には討議並びに講評の時間を設け、総括を行います。
  • 【コンピュータ使用の有無】 使用しない・ハンズオンは設けない
参加対象 初級~中級向け。QOL評価を用いる全ての職域・専門領域が対象
学習達成目標 ① QOLをアウトカムとした臨床研究を立案する際の注意点を学ぶ ② 研究に応じた適切なQOL尺度の選択を習得する。
定 員 50人
  • 研究実践ワークショップ6 10月1日(日)9:00〜10:45 第3会場(13階第5セミナー室)
テーマ 救急診療のデータ集積と診断特性に関する臨床研究
企画責任者 本多 通孝 (福島県立医科大学)
概 要 病院の診療録を利用した臨床研究において、複数の診療科にまたがる領域ではデータ収集が困難である。とくに市中病院における救急診療や時間外受診の対応は、施設ごとに業務上生じる差が大きい。専門外の診療科医師や初期研修医が初療にあたることも多く、臨床研究を実施する際にデータ収集の点でハードルが高い。しかし救急診療の現場は、病歴聴取や身体所見による診断特性・予測モデル研究など、臨床的に有益で発展の余地が大きな臨床研究のフィールドの一つである。さらには医学教育の重要な舞台でもある。
本ワークショップの目的は「救急外来でのデータを如何にして収集するか」という方法論を学び、「実施可能な臨床研究」について具体的な案を示しながら議論することである。
参加者には事前アンケートを実施し、各所属施設の救急外来診療のシステム(どのような分担で、どのくらいの数の救急患者を診療しているかなど)、使用しているカルテベンダーとそのバージョン、実際の平均の受診患者数など調査しておく。ワークショップ当日は、事前アンケートの結果を踏まえて15分程度のミニレクチャーで救急外来のデータ収集の方法論につき学んでいただき、残りの90分はグループワークにより具体的なリサーチクエスチョンを出していただき、その実施可能性、臨床的意義について議論する予定である。最後に発表の場を設け、他のグループのアイディアや議論の内容について共有する(コンピューターの使用は不要)。
対象は初学者や救急外来の前線に立つ若手臨床医(救急を専門とするナース・コメディカルも可)を対象とする。今後の発展性として、参加者の中で高い意欲の者や臨床研究のリテラシーを有する者がおり、実際にワークショップでのアイディアを形にできる可能性があれば、企画責任者やファシリテーターが学会後も研究の支援を検討する。本学会から発信する臨床研究の一モデルケースになればと願っている。
参加対象 初学者・救急外来を担当する若手医師・救急看護師
学習達成目標 救急患者や時間外診療のデータ収集の方法論を学び臨床研究のアイディアを出すことができる。
定 員 50人
  • 研究実践ワークショップ7 ※定員に達したため、申込を締め切りました。 10月1日(日)13:00〜14:45 第3会場(13階第5セミナー室)
テーマ 論文の批判的吟味〜研究計画と情報収集〜
企画責任者 川上 浩司 (京都大学)
概 要 研究計画を立てる上で、これまで何が分かっていて、何が分かっていないのか先行研究から情報収集を行う際、得られた論文の批判的吟味を行い、論文の内容が適切かを判断することが極めて重要である。しかし医療者が、読むべき論文の選び方、読み方について系統的に学ぶ機会が少ないのが現状と思われる。
本ワークショップでは、医学論文の批判的吟味に関する講義とグループワークを行う。
グループワークでは、論文に書かれている対象や方法が妥当か、結果が信頼できるかについて、事前に論文を読むためのチェックポイントを提示した上で、論文をじっくり読みながら作業を進める。最後に、講師がポイントに沿って論文を解説する。論文を読み始めたばかりの方、読み方に自信のない方、今までに論文の批判的吟味に関する講義をうけたことのない方の参加を想定している。グループワークでは実際の医学論文を用いるが、題材については特定診療科の専門知識がなくても読めるよう、テーマに配慮する。参加者が本ワークショップを通して、論文を批判的に読むとはどのようなことなのかを実感でき、その体型を習得できることを目標とする。今後文献を読みそこから得られた知識を医療現場において役立てられる、その足がかりとなれば幸いである。
準備として事前に論文を配布するため、より理解を深めるために簡単でよいので目を通しておくことが望ましい。また、コンピュータは使用しない。
参加対象 初学者から中級者(専門領域、職種を問わない)
学習達成目標 医学論文の批判的吟味とは何か、そしてどのように行うかの体系を講義とグループワークを通して習得する。
定 員 50人