第26回日本HDF医学会学術集会・総会(The 26th Annual Meeting of Japanese Society for Hemodiafiltration)

ご挨拶

  • 第26回日本HDF医学会学術集会・総会
  • 大会長 小久保 謙一
  • (北里大学医療衛生学部 医療工学科)
小久保 謙一
第26回日本HDF医学会学術集会・総会の開催にあたり

この度、第 26 回日本HDF医学会学術集会・総会を 2020 年 10 月 10 日(土)および 11 日(日)に開催する運びとなりました。「日本HDF研究会」から、「日本血液濾過透析医学会(通称:日本HDF医学会)」へと、研究会から学会となり、第一歩を踏み出す記念すべき学術集会を開催できること、大変光栄に感じております。
 まず、新型コロナウイルスの感染症(COVID-19)との戦いの最前線で、日々、治療にあたっている医療従事者の皆さまに、改めて感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
 本学術集会の開催につきましては、COVID-19感染者の推移、現状を踏まえまして、参加者の皆さまの安全と感染拡大防止を考慮して検討を重ねてまいりましたが、熟慮の末、WEBでの開催とさせて頂くことに致しました。本学術集会は参加者のほとんどが医療従事者であることから、その開催にあたっては、慎重な判断が求められると考えました。一方で、社会全体が、新しい生活様式の中で、工夫しながら、新たなチャレンジをしているところでもあり、 学術集会においても 新たなチャレンジをする必要があるとも考えました。
 学術集会開催の最大の意義は、知を一か所に集め、それにより新たな知を生み出す場を提供することだと考えます。また、新たな知見を専門家集団の中に問い、新たな知を作りだす作業(ディスカッション)を行う場を提供することでもあると考えます。学術集会は、それらに加え、新しい知識の獲得、知識の整理ができる場としての意義もあると考えます。
 そこで、本学術集会では、シンポジウム、ワークショップ、一般演題については、すべて双方向での接続を維持したオンライン(ライブ)でのご発表をお願いすることとしました。多くの参加者が双方向で接続されている状況下で、話をし、またアイデアを交換し、そこからさらに新しいアイデアが生まれるといったプロセスが起こる場を提供したいと考えたからです。一方、教育セミナー(よくわかるセミナー)は、オンデマンド配信としました。聞きたいときに聞きたい講演を、時には一時停止したりしながら聞いていただくことができるようにすることで、理解を深めやすくなると考えました。
 シンポジウムとして、「病態に応じたオンラインHDFの治療戦略」「HDFの有用性とα1ミクログロブリンの除去の意義を考える」「HDFにおけるアミノ酸およびアルブミンの損失を考える~治療条件、栄養管理、運動のコラボレーション」「HDFと透析運動療法の組合せを考える~運動療法をHDFに活かすために必要なことは?」の4つのテーマを企画しました。また、ワークショップとして、「ヘモダイアフィルタの性能評価と機能分類」、「オンラインHDFの透析液について考える」、「モニタリング最前線」「医看工連携:看のシーズを医・工へ繋げる」の 4つのテーマを企画しました。さらに、よくわかるセミナーとして、透析液清浄化や排水処理に関するテーマ、また研究倫理審査、統計処理、シミュレーション、機械学習などのテーマを企画いたしました。よくわかるセミナーは、いつもと少し毛色が違うかと思いますが、オンデマンド配信ですのでじっくりと聞いていただければ、と思います。一般演題にも多くのご応募をいただきました。61演題をご発表いただきます。
 今回、皆さまを横浜にお迎えすることができなくなりましたが、WEB会場での開催となりましたので、全国各地から移動時間なくご参加いただける状況でもあります。ぜひ、多くの方にWEB会場にご参集いただき、ディスカッションに参加していただきたいと考えております。さらに、ご参加の皆さまには、同じ時間に同時に発表があるため従来の学術集会では聞くことができなかったご講演やご発表を聞いていただけるよう、オンデマンド配信(1週間)も行います。さらに議論を深めていただければ、幸いです。
 初めての試みも多く、試行錯誤しながら進めております。さまざまなチャレンジをしてみたいと考えていますが、時期尚早な試みとなってしまうかもしれません。通信環境やソフトウエアも十分に整っているという状況とは言えませんし、何よりも運営側の私たちのスキルが不十分な状況です。ただ、今回、さまざまな試みを実際にやってみることで、少なくとも、うまくいくところ、うまくいかないところは、明らかにできるのではないかと考えています。問題点が見つかれば、あとはそれを技術的に解決するだけであり、それが今後の進歩につながってくれれば、今回の試みも無駄にはならないと信じています。
 ご発表の皆さま、ご参加の皆様には、慣れない作業をお願いすることになり、ご不便をおかけすることになりますが、ぜひ、新しい形での遠隔からの学会発表、学会参加を体験いただき、フィードバックをいただきたく存じます。皆さまと一緒に、次につながる何かを残すことができれば、それ以上の喜びはありません。

多くの参加者の皆さまと会場にて情報交換できることを楽しみにしています。


  • 第26回日本HDF医学会学術集会・総会
  • 大会長 小久保 謙一
  • (北里大学医療衛生学部 医療工学科)

この度、第26回日本HDF医学会学術集会・総会を2020年10月10日(土)・11日(日)の2日間、パシフィコ横浜(神奈川県横浜市西区)にて開催させていただくこととなりました。

HDF研究会」は、腎不全や濾過型の血液浄化法に関する診療、研究の進歩、発展、普及に関する事業を行うことを目的に設立され、1995年に第1回研究会が開催されています。その後、全国各地で特徴ある研究会が開催しながら、2009年には「特定非営利活動法人日本HDF研究会」となり、HDF療法の普及と発展に大きく貢献してきました。現在では、HDF治療を受けている維持透析患者は10万人を超え、HDF治療は、全透析患者の約1/3が受ける主要な治療方法となっています。このような中、2019年の第25回の学術集会・総会では、これまでの活動の成果を踏まえ、日本HDF研究会を、「日本血液濾過透析医学会(通称:日本HDF医学会)」と改称することが決まりました。研究会から学会へとステップアップすることで、さらに透析医療の発展に向けた役割を果たしていくという方向性が明確に示されたと考えます。

今回開催させていただく第26回学術集会は、本会が、学会としての第一歩を踏み出す記念すべき学術集会となりました。今まで育まれてきた本会の理念をさらに大きく進展させられるよう、多くの関係者の参加を得て、濾過型血液浄化法を論ずる場としたいと考えています。そのためには、何よりも一般演題での発表が重要と考えています。オリジナルな研究の成果を発表し、議論をする場を提供することは、学術集会の最も重要な存在意義であると考えるからです。ぜひとも、一般演題での発表をご検討ください。また、同時に、今後の方向性について考え、新しいアイデアが生まれるようなシンポジウムやワークショップ、また知識のアップデート、自己研鑽が可能となるようなベーシックセミナーなども企画したいと考えています。

秋の横浜にて、多くの皆様をお迎えできるようスタッフ一同一丸となって鋭意準備を行っております。多数の皆さまのご参加、ご発表をお待ちしております。

令和元年11月吉日